原点に帰って行動することを、モットもっと問い質したい!
この十数年間、同じ目標に向かって仕事をする時、何らかの課題解決のために仕事を依頼された時、イの一番に意識していることがあります。
会社であれば企業理念、大学などの教育機関であれば建学の精神、教育理念、どなたかと対するのであれば人生観・人間観や○○観、それらがイの一番に意識することとなるのです。
企業理念、建学の精神、教育理念、人生観や人間観は、それぞれの組織や個人の存在理由を表しているだけではありません。所属する組織や個人の日々の行動のあり方の土台となるものです。それぞれを取りまく環境が変わろうとも不変の原点となるものです。
「行き詰まったら原点に帰れ。その原点とは企業理念のことです」
20年以上前になります。ある外部研修の担当講師から教えて頂きました。その意味することに納得をしてからは、企業理念の内容と本意を、事あるごとに問い質すようになりました。そして、その思いは、ますます強くなって現在に至っております。
右肩上がりの成長神話は、もはや幻想でしかありません。“真面目に取組んでも、一体いつになったら報われるのだろうか”と、チャレンジする意欲も持てずに、諦めの気持ちが支配してしまうのも当然の成り行きかもしれません。
申しあげたいのは、このような状況下では、“自己責任で判断するしかない”ということです。そうなれば、自分なりの明確な判断基準を持たなければなりません。そして、その判断基準の大元こそが、“企業理念や建学の精神であり、教育理念、人生観・人間観・仕事観だ”ということなのです。
私が、その原点を、何故、イの一番に意識するのでしょうか。
それは、実施することが目的の教育機会の存在です。さらに、実施することで満足している場合が多すぎるような気がするからです。果してこれで良いのか!そのような問題意識から逃げずに向き合ってまいりたいと思います。
さて、今日はひと月後れの盛岡の七夕です。心の短冊に、こう書き込みました。
『私の日々の仕事の原点は私の教育理念、私の教育活動の基本原則なり』
(2013.8.7記)