「EDUCOいわて」の旗を掲げ、自由業として活動してから3年近くが経ちました。
私が運営する教育機会の参加心構えとして、それまでは「“WELCOME”いのうえ塾へ」を共有化のツールにしておりました。
学び塾を立ち上げた時には、その「“WELCOME”いのうえ塾へ」を練り直し、「“WELCOME”学び塾へ」を再構築して、塾生共通の基本行動指針にしております。
今回のエッセイは、「“WELCOME”学び塾へ」の紹介と、新たに付加した指針の本意をつぶやいてみます。
“WELCOME”学び塾へ、和顔(わげん)愛語(あいご)で
先ず、「“WELCOME”学び塾へ」の全容からご紹介させて頂きます。
“WELCOME”学び塾へ
ようこそ、学び塾(“とにかく学びたい人たちが影響しあう機会塾”)へ。
私と皆さんは、これから数時間、延べ数日間にわたりまして、時間を共有することになります。このような出会いを、私はこう呼んでおります。
“これからの人生を前進させる可能性がある不思議な縁の出会い”と。
そこで、前進の推進力になるであろう心構えをプレゼントします。
そして、この心構えは、“いのうえ塾”の心構えを基にしております。
学び塾では、一人ひとりが目的意識を持って、自ら考え、自ら判断し、自ら取り組み、自ら行動するというセルフマネジメント力を発揮して、自分自身の潜在意識・潜在能力を引き出してほしいと考えております。それは、元来、誰にも備えられている“地力”と位置づけています。
このセルフマネジメントというのは、人間誰もが持っている欲求である自己実現を促進し、質を高めて個の充実を図っていくという、人間尊重が基本の考え方です。
そのような理由から、この塾では、“一方的に教える、教えられる”という方法は、極力排除していきます。つまり、皆さんがこの塾に入ったからには、テキストや講話の内容を、受身の姿勢で教わるのではなく、これからの自分自身の人生(人間としての側面、社会人として側面、企業人としての側面)を有意義で価値あるものにするための行動理論・行動姿勢やヒントを自力で発見して頂きたいのです。そして、出来る限り多くの考え方、見方、そして知識を学んで頂きたいのです。
そのためにも、学び塾の参画絶対要件を、次のように考えました。
『とにかく学びたいのです。だから、教えてください』という飢餓心の持主です。
進め方は、基本的には“いのうえ塾”と同じです。「問いかけ」「グループ討議」「発表と質疑応答」「グループワーク」「ロールプレイング」など、自己啓発・相互啓発の機会を数多く用意しております。研修レポートの自主作成、マナーの徹底も同じ理由からです。いかにして、できるだけ多くの気づきやヒントを皆さん方自身のものにできたのか、そして気づいたことを直ぐに行動に移したかどうかが、重要なポイントになって参ります。
もう一つ、心の底から“ニッコリ ハキハキ ハイ笑顔”で臨んでください。顔を合わせたその時から、塾を後にするまでの全ての時間を、笑顔を絶やすことなく過ごしてください。これも参画の絶対的条件とさせて頂きます。
最後に、私の役割を申しあげましょう。
私は、皆さん方自身が学びやすい環境にするための進行役・黒子役として参画させて頂きます。学び塾の主人公は、皆さん方一人ひとりです。皆さん方自身が自主的に学んで頂くことが、前進への大きな推進力になるのです。
支援者:井上 和裕 (平成23年10月31日記)
「“WELCOME”いのうえ塾へ」に付加したのは、常に“ニッコリ テキパキ ハイ笑顔”で臨むという姿勢のことです。
第8回学び塾では、その深意を、仏教で使われる『和顔愛語(わげんあいご)』という言葉で問いかけてみました。
その意味は、和やかな顔つきや優しい言葉つきのことです。それは、正に“ニッコリ テキパキハイ笑顔”の意図することと同じでもあります。 その上で、私なりの解釈を申しあげました。
和顔とは、誰に対しても柔和な笑顔で挨拶すること、応対することです。柔和な笑顔とは、相手に対して心を啓いて誠実に向き合うことです。
愛語には、二つの意味を見出しました。一つは、相手の立場に立って相手を思いやる愛情の言葉のことです。もう一つは、積極的な前向きな言葉のことではないでしょうか。半歩でもいいから前に進むことが出来る言葉のことです。
最後に、『和顔愛語』をA3大のPOPにして仕事場に貼り出し、その意味を同僚と共有化してみませんか、と問いかけたのでした。
(2012.8.8記)