投稿日:2015年1月16日 研修会
日時 平成27年1月15日(木)18時30分
場所 サンルート釜石
演題 フレイルと性差を考慮した認知症対策
演者 東京大学医学部付属病院老年病科 教授 秋下雅弘 先生
「薬は5種類まで」「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」で著名な秋下雅弘先生の講演会でした。高齢者の薬物治療について、丁寧に分かりやすく説明してくれました。秋下先生の本を読み、日薬での講演会を受講してから、高齢者に対しての薬物治療に興味を頂くようになり、薬物動態、薬力学、高齢者の体組成などを考慮して、用量調節、無駄な薬のカットに薬剤師が上手く関与できると、処方薬の削減や薬の効きすぎによる入院などをカットする事ができ、医療経済にも貢献でき、薬剤師は医薬品の供給だけでなく、この時代(高齢化社会)にあった、薬剤師の役割が確立でき、チーム医療においても薬剤師の立ち位置が明確になり、結果として薬剤師のやりがいに繋がってくるのではと感じるようになりました。
ひとつの問題点は、現システムだと、処方箋が完成してから、薬局薬剤師が関わるようになっています。完成品に対して、薬剤師からいろいろと言われる(疑義照会)のは、医者も良い感じがしないので、できれば処方箋が完成する前に、薬剤師が介入できるようになると、つまり医薬分業から医薬共同的なシステムになると、医師の負担軽減にもなり上手く行くような気がしています。