第1回釜石医師会学術講演会

投稿日:2013年4月15日 研修会


日時 平成25年4月9日(火)18時30分~
場所 ホテルサンルート釜石
演題 『気管支喘息の新しい吸入療法 ~最近の話題~』
演者 岩手医科大学内科学講座呼吸器・アレルキ゛ー・膠原病内科分野
    教授 山内広平 先生

今回は、気管支喘息への吸入ステロイド療法は抗炎症効果が高く、
安全性も高い優れた治療法であり、長期の喘息コントロールにも優
れているというお話しでした。
現在、喘息の第一選択薬は吸入ステロイドであり、喘息治療の全て
のステップに吸入ステロイドが使用されています。その使用されて
いる吸入ステロイドの6~7割が配合剤であり、先生方
としてはβ刺激薬が入っているので、患者さんも直ぐに効果を実感
でき使いやすいとのことでした。喘息の治療は軽症ほど良く効くの
で早期からの治療が重要と述べられていました。
治療の中での問題点としては
 1.高齢者が吸入ステロイドの使用をきっちりと出来ていないた
め入院率が下がらないこと(認知症との関連で)
 2.喘息患者の吸入ステロイドの使用継続率が高くないこと(他
の慢性疾患に比べアドヒアランスが低い)
などが取り上げられていた。
これらのことを踏まえて、薬局でも、喘息患者さんに対して、喘息
治療は早期から継続して行っていくことが必要であることをもっと
伝えていくことが重要であると改めて感じました。さらに、高齢の
患者さんで継続して吸入器を使用している患者さんには、度々器械
の使い方を確認することが必要と感じました。

松倉店 松田智行

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