平成24年最初のなかた塾は、中堅薬剤師6名が対象です。シリーズの3回目になります。人材育成の要諦は、継続と反復です。そのためには、「忍耐」と「粘り」が持ち続けたい心の姿勢になります。なかた塾のモットーとして、「継続は力なり」、「積み重ねは力なり」を前面に押し出して、深耕していくことを宣言します。 今回のテーマは、“問題解決能力の基本”を取りあげました。能力要件の中の専門能力は、大きく二つに分けられます。一つは、職種毎に異なるその職種固有の専門能力です。もう一つは、職種の垣根を越えた全ての職種に共通する専門能力(以下、共通専門能力)です。薬剤師の場合、その共通専門能力を身につけることが大きな課題です。ここが非常に弱いのです。視野や着眼点を拡げるためには必須の教育課題なのです。
その基本中の基本となります、「問題解決の基本手順(サブタイトルとして、“成功確率の高い”と付記)」と、「セルフマネジメントの重要性」を学びました。さらに、「身につけたい問題解決の思考プロセス」では、問題や課題に取組む時の行動姿勢のあり方に言及しておりました。“観る、聴く、感じる”、次に“考える、組立てる、掘下げる”、そして“表す、伝える、説得する”ということです。素晴らしいアイディアやアドバイスも、最後は正確に伝わらなければ意味がありません。
井上講師の言葉が印象的でした。“薬剤師は、プレゼン能力、コミュニケーション能力をブラッシュアップすることが義務であることを覚悟しなさい”続けて、“成功の反対は、失敗ではない。行動しないこと、やらないことです。行動姿勢は、知行合一でなければなりません。やりたくない言い訳とはサヨナラして、コツコツ実践し続けなさい”と。
このなかた塾、上記の思考プロセスを意識した進め方が続けられていることに、大きな特徴があると感じております。「継続は力なり」、「積み重ねは力なり」の思想が、しっかりと底辺に流れているのです。この2年間のなかた塾を通して、人財育成のあり方が、だんだん見えてきました。
さて、中田薬局では、4月から薬学部六年制の一期生が入社いたします。4月2日から3週間は、初めての本格的新人教育に取組みます。HPを通しまして、その内容をご紹介させて頂きます。導入研修準備のために、3月のなかた塾は、お休みとなります。
2月15日、16日 なかた塾第18回中堅薬剤師編
投稿日:2012年2月27日 研修会