原因と結果の法則:善因善果、悪因悪果、自因自果
鍛練という言葉があります。金属や生糸を練り鍛える、ということから、“心身をきたえたり技をみがいたりすること”を意味します。
それでは、どれだけの時間をかけてやれば合格証書が頂けるのだろうか。その目安があれば、納得できる励みの目標が立てられます。先達の考えや教え、マクドナルドの習熟曲線などから、基本修得は三年間を目安にしておりました。今回は、非常に参考となる名言に出会いました。
それは、「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」という言葉です。剣豪、宮本武蔵の五輪書にその記述があるそうです。
その意味を掘り下げてみると、千日の訓練で基本的な技(知識、技能、考え方、態度)が身に付いて、万日の訓練でその技が練りあげられて名人の域に達する、ということに落ち着きました。
千日は三年間、万日は三十年間ですから、辛い訓練に耐えながら、繰り返し積み上げる努力が必要になりそうです。根気が必須になります。そして、根気を支える心構えがあって成り立ちそうです。
このように掘り下げて考えながら、「修破離」、「継続は力なり」、「積み重ねは力なり」、「知行合一」が、頭の中を右往左往しております。
さらに、ジェームズ・アレンの説く「私たちは心の中で考えたとおりの人間になります。私たちを取り巻く環境は、真の私たち自身を映し出す鏡にほかなりません」という考えが、頭の芯まで鳴り響いているのです。
つまり、結果には必ず原因が存在するということです。
善い結果には善い原因が、悪い結果には悪い原因が、つまり、自分自身の考え(原因)が結果を作る、ということです。
英国の謎の哲学者ジェームズ・アレン(1864年~1912年)によって、1902年に書かれた著作があります。私が知っているだけでも、数人の方が翻訳して何冊か出版されています。心構えを正してくれるヒントがちりばめられているので、時々読み返すことがあります。
なかなか良い結果を出せずに頭を抱えていらっしゃる方、結果のもとになる原因が何かを特定出来ずに苦労されている方、ご一読をお奨めします。
私の手許にありますのは、サンマーク出版から発売されました「『原因』と『結果』の法則」(ジェームズ・アレン著/坂本貢一〔訳〕)です。