二つのきく(聴く、訊く)は、相互信頼の基本のキ

投稿日:2020年9月23日

 研修においては、特別エッセイ(8月20日記)で紹介した「有意義な人生へと導いてくれる私の考える考動指針」を、その理由も含めて40分ほど問題提起します。さらに、私自身の具体的実践例を紹介しながら、一人ひとりの具体的指針作りへとつなげていくようにしております。何事も、一人ひとりが考えて、実践へとつなげるように方向付けしなければ意義が薄れてしまうからです。教育担当者の実力が問われるのは、どのようなカリキュラムを誂えることができるかにかかってきます。E森号外編Ⅱ第7号は、10数年も前から考動指針を意識しながら実践している私の行動例を紹介したいと思います。

 年を重ねる毎に問題意識が強くなってきたことがいくつかあります。その一つが、具体的にどうしたら良いのか難しいテーマではありますが“相手の立場に立って…… ”ということです。今の私にとっては、信頼関係樹立の一丁目一番地という位置づけかも知れません。どのような課題であれ解決に向けて試行錯誤すれば、「有意義な人生へと導いてくれる私の考える考動指針」のどれかが壁となって立ちはだかるのです。難題であれば、複数の指針が重なり合って強固な壁として覆いかぶさってきます。壁を乗り越えるためには、“自分:相手=49<51”の姿勢で“相手の立場に立つ”ことに行き着いてしまうことが多いのです。それでは具体的にどうするのかということになります。

 いくつか方途があると思いますが、私の場合は二つの“きく”を継続して実践するようにしています。一つは、相手の話を聴くことです。傾聴です。もう一つは、相手の思いや感情を訊くことです。訊き出して本音を吐露して頂くことです。本音の中でも、理由やいきさつがとても大切です。そのような状況に達することは容易ではありませんが、常にそのようなスタンスで接し続けることでしかゴールは見えてこないでしょう。こうやると決めたら、ぶれることなく精一杯実践し続けることですね。5年、10年と実践し続けていくと、その先には徐々に光が差してきます。薄明りの光が見えてくるまで、愚直に実践し続けるということに尽きるのです。結局、“継続は力なり”、“積み重ねは力なり”であり、“向き合う”ということの一例だと感じております。向き合うことで、お役に立つことが可能になるのだと思います。

 新型コロナウイルス禍の影響で、新任薬剤師の育成機会はオンラインでの対応を続けております。今までの何倍も、二つの“きく”を意識しながら、これからのあり方を模索しております。問題意識を持ち続けていけば、新たな道は開けることを信じて脳細胞を働かせています。その姿勢とアクションこそが、これからの仕事様式への不易の道程の一つだと考えるようになりました。

      井上  和裕(2020年9月17日記)

【参考】有意義な人生へと導いてくれる私の考える考動指針(E森号外編Ⅱ3号より)

 1.想定外と決別する  

 2.一生かかっても知らないことが、エベレストの高さほどあることを自覚する

 3.人は誰でも、一人では生きていけない/一人でやれることには限界がある

 4.十人十色、百人百色、千人千色/人の数だけ回答がある

 5.人は誰でも好き嫌いがある/全員が満足する回答はない/絶対に正しいという答えはない

 

 

最新の記事
アーカイブ

ページトップボタン