先ず、2020年5月28日付の特別エッセイをおさらいしてみたいと思います。
緊急事態宣言が、全国で解除されました。最近強く感じていることは、これから取り組むべき課題を何にするか、どこにするかということです。4月初旬から抱いている私見を申しあげたいと思います。個人も会社も、“生き方と仕事のあり方を総見直しして再構築しましょう”ということを、ハッキリ申しあげたいと思います。これからの半年間は、生き方と仕事のあり方を再構築する時間に充てることです。先ず現状を総点検し、その上で将来像を見定め、短期・中期・長期ビジョンを策定することです。新型コロナウイルスがくれた貴重な贈り物と捉えましょう。命題として、逃げずに向き合いましょう。プラス思考で、そこにチャンスを見出しましょう。新型コロナウイルス禍を通して、今まで知らなかった数多くの現実が、私たちの前に晒されています。それが悔しい現実であったとしても、そこから、新たな希望を見出すことができるはずです。やれること、やらなければいけないこと、やってみたいこと、…… いくつも出てくると思います。従来の考え方の延長線上だけで考えるのではなく、発想の転換を意識して総見直しするのです。健康サポート薬局の将来像を、医療従事者一人ひとりが、真っ新な白生地に描き出すことから始めましょう。
この新型コロナウイルス禍を、“生き方の総見直しの機会にしましょう”という強い思いの提案でした。ここからは、さらに歩を進めて、もう一つの提案をしたいと思います。
この何ヵ月かで再構築した“これからの私の生き方”の一端を公言してみませんか。披露し合いませんか。仕事のこと、私的なこと、何でも構いません。人生観、人間観、仕事観、会社観など、○○観でも構いません。新たにチャレンジする取組みも良いですね。テーマが何であれ、言葉を飾る必要もありません。
見知らぬ仲間の志、家族・知人・友人の志を共有しながら、これからの時代のあり方を学び合いたいと思うのです。そうやって、不安や恐れ、そして余計なストレスを、少しでも追っ払いましょう。真っ正直に、前を向いて歩き続けましょう。上を向いて歩きましょう。
井上 和裕(2020年8月14日記)