改めて、これからも続く私の新型コロナウイルス対策

投稿日:2020年8月13日

 第一波と言われた新型コロナウイルス禍が落ち着いたと思いきや、6月下旬から感染陽性者が再度増え始めました。増加の波の高さは4月の倍ほどになっていますが、その内訳(年齢層、感染経路など)をみれば第一波とは様相に変化がみられるようです。また、全国で唯一感染陽性者ゼロの岩手県でしたが、7月29日(水)に初の陽性者が確認されました。この半年間で、新型コロナウイルスそのものや感染病状の実態が、徐々に明らかになってきました。変わらないのが、先行きが見えてこないことです。そのような状況下における私の本音を申しあげますと、不安や恐れが相変わらずの上に、物事に対する問題意識が萎えてしまいそうな予感に襲われます。日々の生活の張り合いも失せてしまうような気にもなります。そんな心境は“私だけなのだろうか?”と悩みながら、“特別エッセイPartⅡ”を再登場させたいと思うに至りました。宜しくお願い申しあげます。本日は、その1回目です。

 “新型コロナウイルスが終息する時期は、全く見当がつきません。長期戦を覚悟しましょう

 4月の号外編で、何度となく申しあげました。私が覚悟している長期というのは、これから2~3年を要するだろうという感覚です。罹患者の退院までの期間の長さ、陰性後の後遺症の多様性と凄まじさ、高齢者の重症化率の高さ、家庭内感染の増加などから鑑みれば、“感染したくない。感染したらどうしよう”という不安や恐れが消えることはありません。私の場合は、その度合いが右肩上がりの状態です。

 5月から全国の感染陽性者数が落ち着き始めました。そのような中で、私の生活圏でのことですが、6月に入って間もなく気になりだしたことがあります。マスク未着用者が増えているように感じ始めたのです。7月からは明らかに増えました。熱中症対策が要因の一つだとは思いますが、感染陽性者数ゼロの岩手県(その当時)での気の緩みが心配になったのです。

 先ず、中高校生を含めた若い方々のマスク未着用者が、大幅に増えたと思います。中高年・高齢者の一部にも見受けられます。重症化率が高い年齢層だけに、気になって致し方ありません。自転車利用者は、特に気になっております。目測ではありますが、朝晩の自転車での通勤・通学者の8割以上は、マスク未着用者ではないでしょうか。自転車利用者は、マスク無しでも感染には影響ないという見解が示されたのかもしれません。ご存知の方はご一報頂きたくお願い申しあげます。私は体力維持のために、一日6千歩を目途に、密集・密接とは無縁のコースをウォーキングしております。行き交う人も少ないことから、ソーシャルディスタンスを意識する必要もありません。マスクを付けたり外したり、状況に応じた新型コロナ&熱中症対策を行っておりますし、感染防止基本対策を意識しながらのウォーキングです。私が気になっているマスク未着用者増加の件は、慣れによる気の緩みが要因だと思えて致し方ないのです。それぞれ言い分があると思いますが、のど元過ぎて熱さを忘れてしまうようでは、新型コロナウイルス禍を終息させることなど叶う訳がありません。それだけ相当厄介なウイルス感染症なのです。“危機感を後退させてはいけない”と、私は自身を強く戒めております。

 ここで、本質的なことを復習しておきましょう。新型コロナウイルスの宿主は人間です。感染拡大する一番の要因は、人が動いてウイルスを撒き散らす、ということなのです。この事実を、誰もが大前提として認識しておかなければいけませんね。最優先の判断基準ということです。その上で、セルフコントロールできる基本的感染防止策を、日々キチンと実践することが、何にも増して重要ではないでしょうか。ここ数ヵ月で、感染実態や感染防止対処法が、かなり明らかになってきました。アップデートされる正しい情報を取り込んで、移さない・移らない行動をとり続けることです。今回の号外編では、改めて、私の新型コロナウイルス対策をご紹介したいと思います。どれだけの期間になるかは不明ですが、実践し続けることが私にできる“終息するまでの最優先課題だ”と、強く自覚しております。様々な誘惑や煩悩には見向きもせず、我慢し続けたいと決めました。最近では、“ケセラセラ、数年間くらい何とかなるさ。乗り越えてやるさ”という“おまじない”を呟いて向き合っております。

 感染防止対策は、生活環境・仕事内容によって異なってきましょう。仕事環境によっても変わってくるでしょう。私の防止策を申しあげる前に、私のプロフィールを確認しておきたいと思います。そのような状況下での井上流感染防止策とご理解頂きましたら幸いです。私は73才(2ヵ月後は74才)の年金生活者です。仕事は、実働月5日(40時間)の契約社員で、元来テレワーク(Telework)が中心の仕事内容です。勤務実態は、仕事内容によって月次マネジメントで進めております。今年になってから、会合、会食などはありません。以下、私の新型コロナウイルス感染防止対策になります。

 先ず、“①手洗い・アルコール消毒の励行”です。手洗いの方法は、「新型コロナウイルス感染症 市民向け感染症予防ハンドブック[第1.1版]2020年2月25日」P.11・12に掲載(弊社ホームページ「お知らせ」2月)されています。回数やいつ手洗するのかなどは、状況に応じて実施しています。忘れていけないのは、“②手洗後の手荒れ防止ハンドケア”です。気に入ったハンドクリームを、必ず刷り込んでおります。帰宅後の“③うがい励行”は、もう何十年も続けている外出時のルーティーンになりました。

 次は、“④外出時のマスク着用”(予備として+1枚持参)です。私は不織布タイプのマスクにしています。余談になりますが、東日本大震災以降にマスクを300枚ほど常備しておりました。ようやくマスクが入手可能になりましたが、備蓄していたおかげで切らすことなく乗り越えました。また、知人にも分けて差しあげることができました。

 第一波の感染拡大当時から言われております“⑤不要不急の外出はしない”、“⑥三密(密閉空間、密集場所、密接場面)を避ける”は、当たり前の感染防止行動になりました。会食は自粛し、仕事上でお会いする場合は、場所(密閉回避)を選んで手短に済ませるようにしております。“⑦毎日の健康チェック(朝の検温、家庭血圧の測定、風邪に罹らない工夫など)”、“⑧規則正しい生活(食べる、睡眠他)”、“⑨自宅の定期的喚起”などは、3月以来実践し続けています。さらに、“⑩抵抗力維持のためのウォーキング・ストレッチ”も、私の定例行事になりました。自宅周辺は、元来人通りが少なく、歩行者に出会うことがまれな路地裏も多くあります。密集を避ける道順を、あれこれ考え選びながらのウォーキングです。……

 今回紹介しました私の新型コロナウイルス感染防止対策は、あくまでも私の生活&仕事環境で実施可能なセルコントロール対策です。危機感をシッカリ持ち続けて、安心・安全な状態に終息するまで継続する覚悟でおります。

 さて、2か月後には74才になります。後期高齢間近の持病持ちのせいか、日によって体調の優れない時もあります。そんな私ですから、日々の状況の変化によっては、これからも右往左往するだろうと思います。恐る恐るではありますが、前回同様に、今の心境や問題意識を特別エッセイとして紙面を割かせて頂きたいと存じます。さらに、家族・知人・友人の考えや思いを共有しながら、“共に…”の姿勢で、終息まで前を向いて歩んで参りましょう。

               井上 和裕(2020.8.11記)

 

  ・「新型コロナウイルス感染症 市民向け感染症予防ハンドブック[第1.1版]

    監修:賀来 満夫(東北医科薬科大学医学部感染症学教室)/作成:東北医科薬科大学病院感染制御部・仙台東部地区感染対策チーム

最新の記事
アーカイブ

ページトップボタン