エッセイ209:「EDUCOいわて・学び塾・種まき塾」命名の経緯と存在意義

投稿日:2020年7月6日

   ※エッセイ209回は、2020年2月4日(火)に脱稿したエッセイです。

 私には2種類の名刺があります。使う機会が多いのは、中田薬局人財開発部長の名刺です。もう一つはフリーランス用の名刺で、「EDUCOいわて・学び塾・種まき塾  薬剤師 井上和裕」と印字しております。

 調剤薬局チェーンF社を定年退職したのが、10年ほど前の2009年10月でした。それから半年間は、これからの身の処し方を考える時間に充てました。その時に気づいたことがあります。正社員時代にはそれほど意識しておりませんでしたが、フリーランスとして活動するようになって、名刺の重宝さを感じたのです。名刺の有難味を実感した、ということです。名刺を作るとして、氏名だけではかなり殺風景なので、企業名にあたる名称を考えることにしました。意味もなく単語を並べてOKと言う訳には参りません。私の思いや志を事業コンセプト風に表現して、魂を吹き込みたくなったのです。あれこれ考えてて辿り着いたのが、ある時期に用意していた「EDUCOいわて」という表現でした。さらに、退職時に立ち上げた「学び塾(とにかく学びたい人たちが影響しあう機会)」と合体させ、「EDUCOいわて・学び塾」に落ち着いたのです。「種まき塾」は、2年ほど前に新たに加えました。今回のエッセイは、「EDUCOいわて・学び塾・種まき塾」命名の経緯と意味を取りあげることにしました。併せて、この機会に最近の仕事の出来栄えの点検も行ってみたいと思います。

 

「EDUCOいわて・学び塾・種まき塾」命名の経緯と存在意義

 「EDUCOいわて」は、2000年前後に思いついた名称です。確たる計画はありませんでしたが、何かのきっかけで起業した時の組織名にしようと用意したものです。陽の目を見るきっかけが、前文で紹介したように2009年10月になります。EDUCOはラテン語で、英語のEduceやEducationの語源であり、日本語の教育の語源でもあります。意味を調べていくと、“教える”とか“教育”という日本語訳は出てきません。一言“引き出す”だけなのです。それを知った時、私はこう解釈しました。“人間が持っている潜在意識や潜在能力を引き出すこと”がEDUCOであり、当時私が抱いていたモヤモヤ感を吹き飛ばしてくれたのがEDUCOでした。その経緯の詳細は、エッセイ119回・200回(教育とは ~ EDUCO TREE)で取りあげております。

 転職を繰り返しながら、時間的余裕のある時に「EDUCOいわて」の事業コンセプトをまとめた資料を作りました。「EDUCOいわて」の存在意義を、私なりの正直な思い・志を籠めて表現したものです。出来あがるまでに、かなりの時間を要しました。その文言の全てを、そのまま紹介したいと思います。最初に申しあげておきますが、この資料は、転職活動の時に持参する(あくまでも)私用の資料の一つです。そのために、理解し難い表現、或いは言葉足らずがあると思われます。ご容赦頂きたいと存じます。

 EDUCOいわて(通称:E(良い)いわて)事業コンセプト

1:E-教育の本質を表現

・Educe:(本来持っているものを)引き出す。(結論を資料、情報などから)推論する。

・Eternal:普遍、(不易) → 基本・基礎は不易。基礎教育は企業内教育の中で普遍。いつの時代にも徹底して行うのが基礎教育。

2:D-一歩踏み出すことが成長へのスタート

・Do:実行 → ①行動が成果を作るのです。成功も失敗も成果です。その成果が次の一歩へのメッセージになるのです。

         ②P(Plan)D(Do)C(Check)A(Act)スパイラルサイクル。

3:U-「Eいわて」の基本スタンス

・Understand:理解 → 理解が共感・共鳴を喚起し、信頼へと導いてくれます。だから、理解しようとする謙虚な行為を「EDUCOいわて」のフラッグとします。

・Update:最新のものにする → 「EDUCOいわて」は、“仕事の内容をいつも最新の状態にします”という決意表明です。

4:C-教育を実践する時、迷路に入って、にっちもさっちもいかなくなる事があります。そんな時、本筋へ導いてくれるキーワード集と「Eいわて」の基本スタンス集

・Communication → 信頼関係の土台。「引き出す」ということは、「一人ひとりの心を思いっきり揺り動かすこと」です。唯一の達成手段は、本気でマジな“筋道の無いぐるぐる回りの応答の対話”(引き出す対話)と位置づけております。

・Concept:概念、考え方 → 全体像を表現したものです。これが無ければ、今どこに居るのか分からなくなります。

・Courage:勇気 → 一歩踏み出す時の推進力

・Consciousness:意識 → 一人ひとりの運命の出発点。「あっ、何かおかしい」、「どうしよう…」、「スゴ~イ、私も何かしなきゃ」、「ありがとう」、「助かりました」、「感動しました」…… みんな意識です。

・Chance:機会 → チャンスとは、自分のものに出来る機会です。掴むか逃がすかはその人自身の決断です。

・Customize:特注 → 顧客の考え方、現状をお伺いして、それに対応した方法を提案させて頂きます。それが「EDUCOいわて」の基本姿勢です。

5:O-やる気と成長の原点

・Object:目的、目標 → 「EDUCOいわて」では、全ての仕事の進め方の土台を、“目標と自己統制によるマネジメント”と位置づけております。

     * 目標と自己統制による管理=Management by Objectives and Self-control

「EDUCOいわて」は、五つの事業コンセプトに掲げた言葉の意味を第一義として、顧客のお役に立つこと、社会のお役に立つことを誓います。

 

 以上が、10数年前に認めて、現在も変わることのない「EDUCOいわて」の事業コンセプトになります。「いわて(岩手県)」は、私の最後の居場所と決めたフィールドのことです。新たに加えました「種まき塾」は、“人財育成は、種を蒔くことから始めよう”という思いを籠めました。そんな強い実感が、唯一の理由です。

 今回は、EDUCOいわて事業コンセプトの本質を復習しながら、最近の私自身の仕事の出来栄えを点検してみました。私が設定した目標の自己採点を客観的に行いながら、これからのあり方を再確認する格好の機会となりました。

   EDUCOいわて・学び塾・種まき塾 井上  和裕(2020.2.4記)

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