エッセイ77:つぶやきエッセイを生涯のライフワークに!

投稿日:2014年12月5日

つぶやきエッセイを生涯のライフワークに!

 私が企画し運営する全ての教育機会(以下、いのうえ塾)では、今でも育て続けている定番カリキュラムがあります。その一つが、当日或いは翌日に、その日一日(或いは前日)の振り返りをすることです。時間の許す限りという条件付きではありますが、反復することで要点を刻み込んで確実なものにしておきたいのです。一ヵ月後に同じ質問をされても、即答できるレベルにしておきたいからです。
 振り返ることの目的や重要性は、つぶやきエッセイで何度か取りあげております。直近では、エッセイ74回「振り返ることは、心を耕すこと」にて、掘り下げた見解を申しあげております。

 振り返りの時間帯は、その日の予定カリキュラムが始まる前の時間帯が多いですね。時間確保がし易いという理由もありますが、大切なことは別のところにあります。それは、前日まで学んできた内容と当日のカリキュラムの関連性を理解してもらうことです。それは自発的動機付けを高める導火線にもなります。その日の終礼後や昼食後のスタート時に組み入れる場合もあります。
 日によって異なりますが、振り返りは40分から60分の範囲で企画しております。現実には、メインカリキュラムの進行状況によって変わりますから、内容の優先順位を決めて進めていきます。その時間帯は、ホームルーム(以下、HR)という呼び方にしております。
 HRで取りあげるテーマの中では、「初志」、「行動理論(心構え)」、「○○観(考え方)」、「行動姿勢(行動姿勢)」に関する内容が、かなりのウェイトを占めています。それも、私自身の考え方、先哲の考え方を、噛み砕いて紹介します。さらに問題提起をしながら、一人ひとりに考えて意思決定する進め方にしております。日々の取組姿勢によっては、褒めることもありますし、叱る場合だってあります。
 もう一つ重要なテーマがあります。前日(または前回)学んだ要点や着眼点の復習と理解度確認です。復習内容は、事前に伝えておく場合もあります。研修で大切なことは、重要な点を理解することであり、何が何でも覚え切ることです。回答するまでに時間を要する人には、自助力の無さを恥かしいと感じて頂く時間帯にもなります。
 1週間以上にわたる研修、年間を通した“いのうえ塾”の場合は、HRは必須の定番カリキュラムです。定番化している根拠を問われても、確たる回答を持ち合わせておりません。強いてあげれば、30年間の試行錯誤の上での経験則としか言いようがありません。

 定番カリキュラムには、“MY(マイ)新聞”や“同期の歌”などの個性を表現できる自主制作ものもあります。その中のMY新聞について紹介したいと思います。
 中学生時代に作成経験された方が多いようですね。B4判の自作新聞がMY新聞です。平成元年の新卒新入社員研修から始めました。一番の目的は、時間の経過とともに、心の押入れにしまいこまれる運命の「初志」を忘れないためです。忘れないというより、現実に流されて萎んでしまいがちの大志を、年に一度は思い出して自己動機付けしてステップアップして欲しいからです。
 初代MY新聞の作者は、50歳目前の年代になりました。本人にとって、MY新聞の価値はいかばかりなのか、確認してみたくなりました。いや、私の自己満足に過ぎないのか、私の想い違いなのか、見極める責任を感じております。

 さて、あと五日寝ると68回目のMY誕生日になります。
 何とか続けてこられましたつぶやきエッセイを、生涯のライフワークにしたいと思います。“納得できる内容が表現できるまで”という条件つきではありますが、数日前に決めました。
 今回のエッセイは、私のつぶやき宣言でした。

                                                      (2014.10.2記)

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