第25回なかた塾は、初めての全社員を対象とした研修でした。当日は、9時から17時までの7時間、なかた塾のオルガナイザー井上和裕氏(EDUCOいわて・学び塾)の企画、進行で進められました。
社長の挨拶からスタートしました。4月からの新組織体制と新設部門の役割の説明は、中小企業における組織運営のあり方の一例になることを感じました。
オリエンテーションでは、“今日研修に参加して良かった”と感じられる進め方を意識しているところに、多くの研修との大きな違いが鮮明に表れていました。「WELCOMEいのうえ塾へ」、「教わるとは?」などは、知らず知らずの内に自発的動機付けが促進されていることが分かります。もう一つは、ねらいが明確なことです。明確というのは、具体的であることは当然ですが、理由を繰り返し強調しているところと、的を絞ってカリキュラム編成に繋げていることです。これが教育担当のプロフェッションの姿ではないか、そんな思いで見ておりました。
出会いの菜箸でのグループ編成の後は、「コミュニケーション阻害要因体験実習」です。私たちの仕事場でコミュニケーション能力の重要性が叫ばれて、かなりの年月が経ちました。その間、どのような手当てがされてきているのでしょうか。本質を捉えた教育が、どれだけ志向され実行されているのでしょうか。改めて、そのことを考えさせられた2時間半でした。一番の収穫は、薬剤師、スタッフ全員が、信頼をベースにしたコミュニケーションの考え方と具体的なあり方を共有化する機会になったことです。
午後のカリキュラムは、「中田薬局の顧客満足実現のための“まじめな雑談会(ノーサイドミーティング)”」を行いました。薬局毎に次のようなテーマで取り組みました。
『中田薬局の顧客(患者、生活者)満足実現のために取り組んでみたいことは何ですか。好奇心と想像力を思い切り働かせて出し合い、全員で共有化してください。また、取り組んでみたいことを実行するために考えられる現状の問題点、今後考えられる問題点も出し合い、全員で共有化しましょう』
活性化する意味で、事前課題を提示して臨んでもらいました。大切なことは、今回の議論で終わったのでは意味がありません。来年度(平成25年4月~平成26年3月)の各薬局の目標を決めてPDCAサイクルを回すことで、ノーサイドミーティングの意義が社員に共有化されてきます。行動に移してチャレンジすることが、最高の育成機会(人間としての成長機会)なってきます。目標によるマネジメントを根付かせるきっかけになることを念じております。
終了後には、感想や気づいたことを一人ひとりから率直に発表してもらいました。真剣に取り組んだ証明書になりました。
締めは、社長からの総評と今後の方向づけをもって、第一回目の社員研修が終了いたしました。半年後に第二回目を開催して、半期毎に定期化する予定でおります。
なかた塾第25回:全社員研修(2月17日)
投稿日:2013年2月18日 研修会