10月19日、20日 第15回 なかた塾研修会 (中堅薬剤師編)

投稿日:2011年10月20日


今月は、中堅薬剤師対象の第2回目になります。前回同様2班に分かれての開催でした。所要時間は3時間です。

 中堅薬剤師を対象とした研修(数回継続予定)の目的を共有化することからスタートしました。三つのことが提起されました。①基本スキル修得の重要性とその理由の理解、②現状の行動理論(心構え、考え方)、行動習慣の検証と見直し、③5年後の薬剤師像の具体化、でした。中堅クラスの一般的傾向として、ルーチンワーク上の腕前は困らない程度には身についているがそれで満足している傾向にあること、やる気はまちまちで新社会人成り立ての頃に比べて低い傾向にあるようです。ここで現状の見直しをしなければ、将来が危ぶまれます。20歳代のこの時期に、意識と行動をセットで改善することを一番の眼目に据えておりました。

 強烈だったのは、ビジネスパーソンを失格しないための要件でした。「仕事が出来ること」と「人付き合いが出来ること」の二つでした。当たり前のことのようですが、それぞれの具体例の多くは期待されるレベルが高く、付け焼刃の学びだけでは身につきません。数年、いや10年単位での、一貫性のある継続した育成機会の必要性を感じました。

 今回のメインテーマは、東日本大震災から何を学ぶか、という内容でした。ねらいとして、“今後も薬剤師という資格を背負って仕事をするのであれば、もっと視野を拡げ、様々な角度や着眼点で対処する義務がある。薬剤師という国家資格は、私人である前に公人という覚悟を持たなければならない職能でもある。その覚悟がCS&PS&ES実現のモチベーションの原点であることを矜持とする”という方向付けがありました。進め方は、薬局長を対象とした第12回と第14回のカリキュラムをもとに、自己点検を行なって発表してもらいました。それをもとに、「東日本大震災を経験した上で、私の考える“かかりつけ薬局”“かかりつけ薬剤師”の具体的姿は何か?」を、レポートにまとめることになりました。納期は11月10日です。

 まとめは、「見過ごされている成功の因果関係」という内容でした。成果や業績を左右するのは、一所懸命努力することであり、即行動することが一つ。もう一つは、心構えを正していくことです。普段当り前すぎて見向きもされないこれらの当り前を、日々行動に移し、こつこつ積み上げていく事を奨励したいと思います。

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