危機感を失うことなく、ささやかな満足に感謝しましょう

投稿日:2020年10月2日

 令和2年も、残すところ92日になりました。2月中旬から今日までの私の毎日は、新型コロナウイルスに関することで溢れています。毎日気になるテーマが新型コロナウイルスに関することで、自分なりの対処策を考えようと思いながら、結局はどこかウロウロしながらの日々を過ごしているように感じています。そして、気がつけば、“いつの間やら秋到来”というのが、ここ数日間の正直な実感です。冬から春、そして新緑から猛暑という季節感を味わおうとする気持ちを、どこかに置き忘れていました。それだけ、新型コロナに振り回されている日常といえそうです。今回の特別エッセイは、号外編PartⅡの最終号にしたいと思います。“新型コロナウイルス禍での悩みや思いを共有しながら、少しでもお互いが自分自身を見失わないようにしたい”という一心で、4月から呟いてきた号外編でした。ひとまずPartⅡに区切りをつけて、今後の状況に応じて意識が高じたならば号外編PartⅢとして再開したいと思います。

 最近の感染者数は、“下げ止まり”或いは“高止まり”といわれています。感染症対策と経済活動の両立の一環としてスタートしたGo Toトラベルキャンペーン、イベント観客動員の制限付き緩和策などの影響もあって、9月のシルバーウィークでは、観光地や各種イベントでの人出が戻りつつあるようです。今日からは、Go Toトラベル除外対象であった東京が仲間入りしました。さらに、新たなGo Toキャンペーンも出番待ちですし、海外からの入国制限の見直しも始まっているようです。どうしても、感染拡大が気なって致し方ありません。これからはインフルエンザとの併発が新たな課題としてクローズアップされています。

 このような目まぐるしい状況変化の中で、多くの方々にとっては、「“正しく怖がる”と言われても、一体どうしたらいいのだろうか?」、「“感染症対策をシッカリとって…”と言われても、結局、どうしたらいいのだろうか?」というのが本音ではないでしょうか。少なくとも、私自身はそのように感じております。例えば、感染防止対策の基本である手指消毒について考えてみましょう。手洗いの実態は、人によって(かなりの巾で)千差万別だと思います。“ハンドソ-プ・石鹸で有効なのはどれだろうか?”、“効果的な洗い方は?”、“洗う時間は…?“、“どのような時に消毒すれば良いのか?”、“アルコール消毒と手洗いのどちらが有効なのだろうか?”、など疑問符はいくらでも出てきます。それらに対する対処法はかなり出回っていますが、認知度と正しい対処法がどれだけ実践されているかは別問題なのです。千差万別が実態なのです。私のような心配症にとって、そんな問題意識はどうしても避けて通れない関門になります。

 明らかなのは、今後とも新型コロナウイルスと付き合っていかなければならないということです。誰もが感染する可能性があり、感染させる可能性があるということなのです。感染拡大当初から言われていることですね。そのことをシッカリと心に刻んで、一人ひとりが日々どう生きていくのかということが問われてきます。号外編、号外編PartⅡのメインテーマとして呟いてきたことです。生き方については、年令、仕事内容・仕事環境、家族構成、生活エリアなど、いくつもの要素によって異なるでしょうから、具体的対処法もこれが正解というものはないでしょう。号外編PartⅡの締めは、私の考えるあり方の一部を紹介したいと思います。もう直ぐ74才で、複数の持病持ち、月7日前後の自己管理型在宅勤務契約社員が考えるウィズコロナにおけるあり方例です。

 テレビを通して、重症者や軽症者の方々の体験談を何度か拝聴しました。“あのような苦痛に遭いたくない”、“家族や知人にも味合わせたくない”というのが一番の祈りです。もう一つは、感染させない行動は当たり前ということです。新型コロナウイルスを意識し始めた時から変わっておりません。そのような中での私自身の行動は、これも2月中旬からの約230日間変わりありません。エッセイ号外編PartⅡ第1号(8月11日記)で紹介しました“私の新型コロナウイルス対策”を、淡々と履行し続けております。変化と刺激のない平凡な毎日ではありますが、これ位の我慢を続けていける忍耐力は、未だ未だ持ち合わせています。危機感を失うことなく、小さな目標を持ち続けましょう。日々のささやかな満足に感謝したいと思います。収束後の希望をキチンと持ち続けて、日々ぶれることなく過ごしていく所存です。

   井上  和裕(2020年10月1日記)

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