「コロナが憎い! …… 」。私と同年代の身近な知人が、最近発した言葉です。正直に申しますと、その程度や理由が違ったとしても、“同感!”というのが本音です。憎いという感情の底には、“無関心ではいられない”という強い思いがあるからでしょうか。
報道によれば、廃業を余儀なくされた個人経営者や中小企業、一生に一度の行事が開催できなくなったカップルなど、憎いだけでは済まされそうにない方々が、数多くいらっしゃいます。未知の感染症の影響力の及ぶ範囲は、私たちの想像力をはるかに上回ってしまいました。はるか処ではありませんね。そんな状況ですが、この新型コロナウイルス禍は、ワクチンや治療薬ができなければ終息できないでしょう。それまでは、感染予防と感染拡大防止を維持し続けなければなりません。ここまでくれば、私自身との闘いになってきます。73年間で培ったセルフコントロール力の全てを、これからの何年間で使い切る覚悟で臨みたいと思います。
そんな思いをサポートしてくれる助っ人が、いわゆる免疫力でしょうか。免疫力の重要性を耳にする頻度が、かなり高くなりました。情報検索しても、「NK細胞を元気にして、自己免疫力を高めよう」という記事に出会います。
NK細胞を元気にして活性化する方法の一つに、“笑うこと”や“適度な有酸素運動”などが上げられます。20年ほど前から、日常生活で笑いが少なくなってきたことに問題意識を持ち、笑う力に興味を抱いて“笑い”や“笑み”を奨励してきました。この免疫力は、人を責め立てると下がってしまうそうですから、冒頭で申しあげました「コロナが憎い! ……」だけでは、新型コロナウイルスに負けてしまいますね。今回は、「笑う力」について、中田薬局ホームページのエッセイ207回で紹介したいと思います。
笑って免疫力を高め、新型コロナウイルスに止めを刺しましょう。みんなの笑い声で、吹き飛ばしましょう。
井上 和裕(2020年5月25日記)