ゴメンナサイ、私の弱音 聴いてください!

投稿日:2020年4月21日

 前回は、不安や恐れを鎮めるための考え方や心の持ち様について、素直に呟くことができました。今回のテーマは、「私の弱音 聴いてください!」という、一方的なお願いになります。とは申せ、前作までの全4回でも、十分な量の弱音をお聴き頂いたことになります。平身低頭の「ゴメンナサイ」を付けましたので、ご容赦のほどお願い申しあげます。

 数年前から、体調を崩すようになりました。季節の変わり目が多いような気がします。既に回復しましたが、昨年12月から3か月近くめまいにも悩まされました。仕事の達成意欲は旺盛なのですが、何しろ身体がついていかなくなったのです。何とか積み上げてきた実力(笑ってください)でカバーするのですが、知らず知らずの内にレベルが低下していないか、気になることも出てきています。また、私の都合による予定変更が数回ありました。そのようなことから、これからの仕事のあり方を考えさせられる数年間でもありました。

 そんな悩みを抱いていた矢先の新型コロナウィルスです。2月中旬まではさほど気にしておりませんでしたが、2月下旬から3月にかけて、ただ事ではないと感じ始めたのです。さらに、私の心の中に、不安・恐れ・ストレスが、一挙に入り込んできました。さらに、このままの精神状態では、満足できる仕事は難しいという気持ちが表面化したのです。4月1日からの新入社員導入研修が、目の前まできています。30数年間人事教育業務に従事してきましたが、“もう潮時か?”という心境にまで達しました。これでは、会社に迷惑をおかけすることになります。実情と私見を率直に申しあげて、契約内容を見直して頂きました。有難いことですね。しかし、4月に入ってからも、メンタル面の不調は変わりません。具体的なことは割愛致しますが、不調の程度は右肩上がりなのです。こんな弱気になるなんて、数か月前までは考えられませんでした。

 一方で、私と同じような不安・恐れ・ストレスを感じている方が、数多くいらっしゃることも分かってきました。さらに、感染拡大が進行する中で、感染の恐怖と闘いながら、死と向き合いながら、国民の生活を守るために、休む間もなく任務を遂行されている多くの方々がいらっしゃるのです。未知のウィルスに対して、整備されていない環境の中で、正面から立ち向かっている方々が数多くいらっしゃいます。そのような実態を目の当たりにして、ただ“弱音を聴いてください”では、“私の73年間の人生は何だったのか?”という点に行き着きました。自力では如何ともし難い今の私のメンタルですが、4月半ばから心の持ち様を見直すことにしたのです

 

 先ず、“私の心は新型コロナのせいで自律神経失調気味である”ことを、隠すことなく認めることにしました。その上で、感じている不安・恐れ・ストレスを、現状の弱音を出し合って、さらにその弱音を身近な隣人・家族と共有して励まし合いたいのです。思いと危機感を共有化して、弱音から少しでも抜け出して立ち向かいたいのです。

 今月上旬、福島県在住の薬剤師(薬局経営者)から、共感できるメールを頂きました。“東日本大震災での原発メルトダウンや福島県での放射能問題など、未知のものに対して不安や恐れを抱くのは当然です。しかし、我々は医療従事者であり地域住民のかかりつけ健康アドバイザーです。雑多な情報に惑わされず、理性を失わずに、地域住民に対する的確なアドバイス、情報提供の必要性をヒシヒシと実感しております”と。

 何度も触れますが、この戦いは長期戦になりそうです。心の健康を保つことが、どうしても避けて通れません。そのためのキーワードは、「感謝」、「共感」、「励まし合い」、「支え合い」でしょうか。弱音を吐いて良いのです。聴いてくれたことに感謝すれば、共感が芽生えますお互いが励まし合えば、支え合いが始まります。不安・恐れ・ストレスが薄まっていくでしょう。連帯感を共有してスクラムを組み、長丁場を乗り切りたいと思います。そして、聴いて頂いた弱音を笑い話にする日が、一日でも早く到来することを祈っております。

(2020.4.21記)

 

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