前回のエッセイ「プロセスは結果の根源」の続きです。
プロセスを重視した根本的問題解決の手順をご紹介したいと思います。名付けて“成功確率の高い「問題解決の基本手順」”です。新世紀の2001年にまとめ直したもので、この基本手順で対処すれば、かなりの確率で成功比率が高くなると信じております。
成功確率の高い『問題解決の基本手順』
手順1:問題を把握する:観察
自分が、グループが解決しなければならない問題を明確にする。
※発生している現象や状態の事実(ファクトベース)を、4直4現主義で調査します。できるだけ数値化して、率直に表現する
こと。背景や原因を問題とは言いません。
※「直ちに現場で、現人を、現物を、現時点で」が4直4現主義
手順2:原因を分析する:分析
問題がなぜ起こっているのか、その原因や背景を分析する。
※原因はできるだけ沢山だします。そして、それぞれの因果関係を整理して、重要な原因との相互関係を明らかにします。
手順3:対案を列挙し整理する:判断
その状況のもとで考えられる解決策を、できる限り列挙します。
※先入観を排除して、できるだけ沢山だします。
※これからの課題に取組む時は、必ず仮説を立てます。
手順4:比較選択する:判断
列挙した各対案の長短を比較し、その状況に最も適した有利な実行案をひとつ選択します。
手順5:選択案の実行計画を立て、全体をチェックする
対案を実行に移す手順を、順序だてて具体的な計画にします。
※6W3Hを動員します。それが、具体化の鍵です。
手順6:計画に沿って、実行する
手順7:定期的に、進行状況を検証して歯止めを設ける
(2015.6.20記)