岩手医科大学薬学部薬学研究会とのコラボレーション報告です。
平成29年2月12日(日)9:00 ~ 12:30までの3時間半、矢巾キャンパスゼミナール室において、特別企画「就職活動のあり方、進め方の本質を考える会」が実施されました。会の企画・運営・コーディネートは、弊社の人材開発部長井上和裕(EDUCOいわて・学び塾・種蒔き塾主宰)が担当し、参加対象が5年生と4年生でした。
この特別企画は五部構成で、①オリエンテーション、②薬学部卒者・薬剤師の職業いろいろ、③何故、就職活動のあり方・進め方について言及しようとしているのか。何故、20年近くも薬学生の就職活動の実態に異論を唱えて問題提起しているのか、④納得のいく就職活動のあり方、進め方の着眼点の例、⑤就職活動をどうするか、の流れで進められました。
今回のコラボレーション実施の背景として、「非正規社員の働き方の意識と実態に関する調査」(日本経営者協会)から見えてくる薬学生の就活実態の共通点が非常に印象的でした。また、三つの狙い(以下参照)が明確でインパクトがありました。
・自分自身の将来の方向性を追究して、自主的・能動的で納得のいく就職活動の実現を目指す。
・将来悔いることのない職業選択のあり方や進め方を実践するためのヒントや着眼点を考える。
・就職活動における様々な情報源とその活用のあり方を学び、企業の真の姿の探索方法を見つける。
日頃から井上が一先輩薬剤師として持ち続けている問題意識が、今回の特別企画の根底にありました。次の井上の問いかけに、現役薬学生が就職活動でどう反応するのか、それを見届けたいと思います。
“今の多くの薬学生にとって国家試験合格が最大の目標ではあると思いますが、6年制になったことの主旨や薬学部卒者に求められる任務・職能の方向性を鑑みれば、学生時代に将来像と向き合ってキャリアデザインを考えて明確にすることは、車の両輪であるべきではないでしょうか。これからも問いかけ続けたいと考えております”