第14回のなかた塾は、前々回の真剣耕座の第2部です。薬局長が対象です。
『東日本大震災から、学び、気づき、考えたことと真剣に向き合って、私たち調剤薬局薬剤師の任務である地域医療のあり方や方向性を再構築し、“これからの調剤薬局がどうあればいいのか“を明確にすること』、そして、『耕座の総括として、私の考える地域医療実現のための“かかりつけ薬局”の姿を、一人ひとりが公言すること』にしました。12月のなかた塾にて、発表することになりました。
本日は、以下の設問を考察しながら、各自の理想の全体像をスケッチする機会にしました。前回のQ1、Q2を受けて、Q3「今回の経験を通して、今までの発想や考え方では通用しない、甘いと感じたりしたことに、どのようなことがありましたか?このままでは、ちょっとした非常時や環境の変化に太刀打ちできないと感じたことは何ですか?」、Q4「薬剤師としての倫理観(=生き方、あり方)は、どうあればいいと考えましたか?あるいは、自分なりの回答は出せますか?難しいですか?」、Q5「見直さなければならない行動指針や心構えには、どのようなことがあるでしょうか?また、これから取組んでみたいと考えている喫緊の自己啓発テーマには、何がありますか」、Q6「東日本大震災に遭って、今後取り組んで整備していかなければならない課題やテーマの抽出と具体化に向けた計画作り」、そして、Q7「薬剤師として、“この薬局はかかりつけ薬局である”と認定できる要件(薬局運営基準、ルール、あり方など)には、どのようなことがあげられるでしょうか」という課題の取組みです。
後半は、日々のコミュニケーションのあり方についての課題抽出を、ノーサイドミーティング形式で実施いたしました。ノーサイドミーティングは、企業風土改革で有名な柴田昌治氏推奨のオフサイトミーティングがモデルになります。釜石市はラグビーの町です。そこから、ノーサイドミーティングと命名いたしました。調剤薬局の場合、対患者様とのコミュニケーションが重要となりますが、社内の上下左右とのコミュニケーションが良好であることが大前提であることを感ぜずにはいられません。先ず、自分自身の考え方や行動を変えることが、信頼感の漂う前向きなコミュニケーションをもたらすことになります。お互いが自己変革にチャレンジすることを期待したいと思います。