投稿日:2011年6月20日
釜石医師会災害対策本部は日本赤十字社の医療活動終了に伴い6月19日をひとつの区切りとして活動を終了しました。
私は震災当初から災対本部の薬剤師として活動をさせて頂きました。大規模な災害の中で、薬剤師の役割は大きかったです。医療活動の中心は、慢性疾患の薬切れの処方でした。医療班のドクターは、今まで服用していた薬を処方することがほとんどでそこには薬剤師がいるといないで大き労力の違いがありました。
阪神の震災と大きく違った要素は、医薬分業の普及率です。釜石医療圏は80%位の医薬分業率です。
早い段階から医療班の先生には、院外処方箋を発行してもらいました。そうすることで、被災した患者さんが、今まで服用していた薬を飲むことが出来ます。薬に関して安心感を与える事ができます。それは被災者にとって大きな事だったと思います。
大阪府薬の先生方の協力もあり、服薬指導(避難所)まで実施する事が出来ました。
5月末には驚異的な割合で直接患者さんに服薬指導を達成しました。これも、患者さんが薬剤師を待っている裏づけと思います。
活動内容 | |
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3月11日 | 東日本大震災発生 |
3月12日~14日 | 避難所を巡回しくすり手帳をもとに調剤 |
3月14日 | 中田薬局小佐野店 釜石薬剤師会災害対策本部設置 |
3月16日 | 釜石医師会災害対策本部設置 担当薬剤師中田義仁 電気復旧 |
3月18日 | 医療班へ医薬品提供開始 電話復旧 |
3月21日 | 医療班の院外処方箋応需 |
3月22日 | ボランティア薬剤師受入(岩手県薬剤師会) |
3月23日 | ボランティア薬剤師受入(秋田県薬剤師会) |
3月29日 | ボランティア薬剤師受入(大阪府薬剤師会) |
4月7日 | 避難所での服薬指導開始 |
4月8日 | 最大余震震度6 停電 |
6月19日 | 日赤医療班活動終了 |
6月20日 | 避難所での服薬指導終了 |