“なかた塾”第10回の報告です。
昨年入社いたしました新人薬剤師3名を対象にした「なかた塾新入社員研修」の第2回目です。
15日(土)のHRでの“教育とは?”についての井上氏の考え方から、マネジメントの発想転換の必要性を確認出来ました。さらに、“給料は誰からもらうのか?”の討議では、仕事の原点が顧客満足であること、そして、その顧客を特定することが会社運営の基本であることに行き着きました。ドラッガーの「マネジメント」の内容が、ピーンと頭を刺激してくれました。
昼食をはさんで、“問題解決の秘訣は何か?”というグループ討議と方向づけが、90分もかけて行われました。その後は、今回のメインカリキュラムの“人生と仕事”です。「学生と社会人の違い」、「人生における仕事の意義と意味」、「社会における企業の存在意義と価値」、「組織の目的、職責と権限」、「なぜルールやエチケットが必要か」などについて、問いかけと討議、討議結果の発表という、徹底的に考えて意思表示するカリキュラムでした。翌日午前中までの6時間の内容でした。その中に、「人は人づれ木は木づれ」という説いかけ文がありました。これこそが、この世で生きていくために、誰もが持っていなければいけない共通の考え方になってくる気がしました。若い時に、全身全霊を傾けて取り組む必要のあるカリキュラムでした。
その日の終礼時に、“敬語テストの正答の確認”と“私の会社理解度テスト”もやりました。また、“自分の身近なところに目標を置こう”というショートカリキュラムは、これを企画した故F氏の話が印象に残っています。
16日(日)のHRでは、調剤過誤防止のための行動指針についての問いかけがありました。改めて、仕事の進め方の基本である5Sの習慣化が身に沁みます。ハインリッヒの法則は、永遠に不滅なのですね。その後は、“人生と仕事”の後半部分と“磨いていこう対人関係能力”、“ビジネス文書の基本”でした。両方ともコミュニケーション能力の範疇に入ることが、ハッキリと方向づけされていました。このコミュニケーション能力については、今でも非常に視野の狭い捉え方がされています。もっともっと学ばなければいけないことが多いことを気づかされました。
午後は、予定を変更して“これからの調剤薬局が実現したいこと”について中長期的理想像と、これから2年以内に具現化したい目標を出し合いました。このテーマは、引き続いて次回も検討することにしました。
締めは、研修所感です。メモをとることも含めて、この書くという所作もコミュニケーション能力の一つであることを、薬剤師は自覚しなければなりません。
3名にとりましては、今回も充実した二日間になったと思います。
講師の井上氏は、5年半エッセイを書き続けていらっしゃいます。前回の感想をまとめて頂きました。希望者には、そのエッセイを配信する用意があることも確認しております。ご希望の方は、弊社のEメールアドレスまでお申し付けください。(Eメールアドレス、氏名、住所、会社名・所属部署・役職名、仕事内容をお願いいたします)後日、井上氏から配信させて頂くように手配いたします。