性格は変えられないと居座っている方へ
なんとも“か弱い人間”、“情けない人間”だったことか。
30歳代半ばまでを振り返れば、さらに、それ以降の10年間を振り返っても、恥かしくてうつむいてしまいそうです。
学生時代は体重50キロ未満の色白の細面、風で容易に飛ばされそうな細身でした。見るからに弱々しい印象を与えたことでしょう。その影響かどうか、周りからは助けて頂くことが多かったことを覚えております。そんな温室に安住して、挑戦意欲の芽を自ら育てることを回避していたようです。
ビジネスパーソンとしての一般的終点(定年)が見えてきた40歳前半から「勝負強い人」になろう、「七転び八起き」出来るしぶとい人になろうと意識するようになりました。その理由が何であるかは別にして、残りの人生の志や生き方を考えるようになりました。
自問自答を繰り返しました。教育担当として問いかけてきたことを、自分自身に問いかけました。
「今までの生き方は何だったのか?それで良かったのか?」、「これからの人生の生き方をどうしたいのか?何をしたいのか?その理由は何なのか?」…… 。
残りの人生の方向性を考えるようになった時から、20年以上も経ちました。
自己評価で恐縮ですが、この20数年間で勝負強くなりました。気負わないで、積極的な行動がとれるようになりました。決めた目標の達成を、簡単に諦めなくなりました。断られても、次の手を考えて提案するようになりました。
気がつけば、心に映る景色が変わってきた感があります。対他競争にも大らかな自然体で臨むことが出来るようになりました。取組課題は満点の成果を目指しますが、誠実に対処した結果に対しては花丸をつけることが出来るようになったのです。自分に対しても、もちろん周りの人に対しても。
それ以来、“未熟な自分の心を耕す一生でありたい”と意識する気持ちが強くなりました。
心を耕し続けていくためには、間違いや勘違い、思い違いに早く気付いて、考え方と行動をセットで変えていくしかありません。若い時には、経験が少なく視野が狭い分、なかなか気づき難かったように思います。
年輪を重ねるにつれて、様々な名言、金言、箴言、格言を、素直に受け入れて実行しているレベルに、少しは近づいてきたような気がしております。
最近教わった言を、いくつかご紹介させて頂きます。
★心が変われば、それは必ず、言葉と態度に表れてくる(佐藤良二:国鉄バスの元車掌)
★すべての不幸は、未来への踏み台にすぎない(ヘンリー・D・ソロー:アメリカの作家・詩人・博物学者)
★行くは経(こみち)に由らず(論語)
★われらの最大の栄光は、一度も失敗しないことではなく、倒れるごとに起きることである(オリヴァー・ゴールドスミス:イギリスの詩人・劇作家)
(2013.6.11記)