エッセイ295:感謝の毎日を心がけます

投稿日:2024年1月5日

 明けましておめでとうございます。新しい年の幕が上がりました。

 元日の朝は、先ず自宅近くにあります大智田中地蔵尊に参拝しました。赤いマントの“四ツ家のお地蔵さん”として親しまれています。その日は、手を合わせながら、“感謝の毎日を心がけます”と唱えました。四ツ家のお地蔵さんには、2020年3月半ばから、毎日のように通い続けております。それまで、神社などへ参拝することはありませんでした。新型コロナウィルスが騒がれ始めたことがきっかけでした。さらに、身内の病気や心労が重なって、私の心の拠り所として通い始めたのです。エッセイ295号は、私自身の今年の思いを呟いてみたいと思います。

感謝の毎日を心がけます

 昨年は、“希望の芽を絶やさずに、魂を吹き込む一年にしたい”という気持ちを前面に出して、気づいたことや問題と感じたことを、掘り下げて呟くことにしました。いくつかの事情から、結果的には重荷だったと感じています。しかし、その基本スタンスを忘れることなく、これからも自己啓発に励みたいと思います。

 さて、オンリーワンと自負していた新卒採用、そしてカスタマイズ型対面式教育機会による人財育成の旗を降ろして一年が過ぎました。時間を持て余しているからでしょうか、夏以降の数ヵ月間は、意識することなく、これまでを振り返っていたことが多いように感じています。気になったことの一つが、自分でコントロールできないこと、つまりどうにも対処のしようがないことに思い悩んでいることが多かったことです。また、これまでの経験から沁み込んでしまった思い込みや思い違いによる決めつけが挙げられます。喜寿を過ぎても、未だに後ろ向きで凝り固まった思考習慣でいることに、ハッとさせられることが数回ありました。これでは気持ちが老け込んでしまいそうなので、年末に陽転思考で2023年を振り返って総括することにしたのです。(前回のエッセイ294号参照)

 その流れで、昨年末からあれこれ考えた結果、今年は“感謝の気持ちを持ち続ける一年にする”と決めました。言い方を変えますと、“日常の触れあいや出来事に感謝して行動する”ということです。そうすれば、腹を立てることも減ってきます。ストレスを感じることなく、落ち着いた日々を過ごすことが出来るようになるでしょう。それ以上に、ライフワークも私生活も、少しでも前向きで穏やかな姿勢で臨むことができる、と思うに至りました。

 エッセイ286回(2023.6.30記)で取りあげましたが、時代がいかに変わろうとも、人は一人では生きていけません直接間接を問わず、見ず知らずの人も含めて、毎日が多くの方々のお陰様で成り立っています。自分自身の日々を振り返って、謙虚になって考えてみれば分かることです。そのことが肚に落ちていれば、感謝と恩返し・恩送りという姿勢を持ち続けて日々対処できると思います。しかし、地球上のアチコチで、自分さえ良ければ……、という傾向が大手を振って歩いているように感じています。そこには、相手の尊厳に対するリスペクトの欠片もありません。感謝や恩返し・恩送りの姿勢は感じられません。この様な状況認識の中で、私一人の力では如何ともし難いと思いながら、これからも“人は一人では生きていけませんね”と呟き続けたいと思います。

 人は誰でも、考えていることは、日々の言動に表れてきます。ですから、感謝の気持ちを根底とした所作で日々臨みたいと思います。昨日も今日も、感謝の気持ちで、四ツ家のお地蔵さんに手を合わせました。

     EDUCOいわて・学び塾主宰 井上 和裕(2024.1.3記)

【参考】エッセイ286回:人は一人では生きていけません(2023.6.30記)/エッセイ294回:2023年を振り返って!(2023.12.27記)

最新の記事
アーカイブ

ページトップボタン