今年の2月13日(土)23時頃、M7.3で最強震度6強の地震がありました。さらに3月20日(土)18時頃に最強震度5強の地震(M6.9)、5月1日(土)の11時頃に同規模の地震が宮城県沖で発生しております。それぞれが、東日本大震災の余震だそうです。地震大国の日本では、何時何処で何が起こるか分かりません。切実に感じます。だからでしょうか、特に若い方々には、“先延ばししないで、やれる時にやっておこう”と申し上げたい。前回のエッセイと合わせて、アフターコロナの行動指針にして欲しいと願っています。具体策は人それぞれで良いと思います。この閉塞感の中では、なかなか夢や希望が描き難いかもしれません。でも、チャレンジしなければ進みません。前向きになれない時は、自分に合った“心に沁みるもの”で、気持ちをリフレッシュしたいと思います。これだって、何でも良いのです。今回は、私の心に沁みるモノを紹介させてください。
私の心に沁みるモノ
勉強会の教材用に、30年以上前からテレビ番組の録画を続けております。スタート時はビデオテープでしたが、現在はブルーレイディスクになりました。その中から、私の心に沁みる番組タイトルから紹介しましょう。
先ず「沁みる夜汽車」(BS101)がその一つです。季節(春夏秋冬)毎に一話10分のドキュメントが5本あります。きっかけは、2019年5月にオンエアされた「卒業へのメッセージボード~三陸鉄道久慈駅」でした。以降、気になる「沁みる夜汽車」は、必ず録画するようにしております。2015年と2016年に放映されたウルグアイのムヒカ大統領(当時)の特番は、何度観ても心が落ち着いてきます。「Mr.サンデー拡大版」、「緊急特番・世界一貧しい大統領」(共にD081)です。尾畠春夫さんの活動は、多くのテレビ局で放映されました。2018年から2019年の半年間に、六つの番組を録画しております。特に、「報道ライブインサイドアウト特番・ありがとう尾畠春夫さんボランティア10年の軌跡」(BS211)は、心が洗われる感覚になります。もう二つ紹介させてください。今年の2月に放映された「ザヒューマン・人生は一つ でも一度じゃない~財津和夫」(BS101)、「目撃!にっぽん・日本一静かで笑顔あふれるカフェ」(D011)です。それらの全てに相通ずるのが、気持ちを穏やかにして、心を落ち着かせてくれることです。そこから、埋もれてしまった希望や夢が、掘り起こされる気がします。新鮮な初志を思い起こすことが出来る気がするのです。生き方を点検し再構築する時の教材として活用しております。
次に紹介するモノは、年齢によって受けとめ方が違ってきそうです。だから面白いのです。
その一つは“詩”です。詩そのものは掲載できませんから、タイトルのみの紹介となります。素直な気持ちで生き方を見つめさせてくれるのが、何といっても「祝婚歌」(吉野弘)です。一昨年知った「生きているということは」(永六輔)には、即反応しましたね。いのうえ塾定番カリキュラム“納得ゲーム‐たかがコミュニケーション、されどコミュニケーション”(所要時間120分)では、まとめの時間で紹介しております。尾畠春夫さんの生き方に相通じると思います。さて、あなたはどんな詩が好きですか?
歌の中にも、心に沁みる曲があります。今思いつくのが「見上げてごらん夜の星を」(永六輔・詩/いずみたく・曲)、「今日の日はさようなら」(金子詔一・詩/曲)、「ふるさと」(高野辰之・詩/岡野貞一・曲)、「花は咲く」(岩井俊二・詩/菅野よう子・曲)、「遥かな友に」(磯部俶・詩/曲)、そして文部省唱歌の「冬景色」と「冬の夜」の7曲でしょうか。あなたにとって、心に沁みるのはどんな曲でしょうか?
避けることが出来ない様々なストレスと付き合っていく方途は、私にとっていつでも難しい問題になります。今回のエッセイでは、その対処策を練る時の栄養剤として、心に沁みるモノ例を紹介してみました。心に沁みる身近なモノは、どなたもお持ちだと思います。何かのヒントになれば嬉しい限りです。最後に、私にとって一番心に沁みるモノは、友人・知人・家族との生の言葉を介したコミュニケーションです。そんな会話や学びの機会が自由にできる日を待ちましょう。。次回は、言葉の力について考えてみたいと思います。
人財開発部 井上 和裕(2021.6.18記)