8月31日、9月1日 第13回なかた塾(中堅薬剤師編)

投稿日:2011年9月1日


昨年4月からスタートした“なかた塾”、今期の重点対象を中堅薬剤師にしました。対象者5名を2班に分けて、2日間にわたり実施いたしました。

 今回はその第1回目です。研修成果を最大限にするために、人材育成の考え方や目的について、様々な観点から動機付けすることが、この塾の特長でもあります。対話を通して、各自が考えるという進め方の90分でした。「CSR(企業の社会的責任)とは?」という問いかけに始まり、「いのうえ塾の進め方の基本」、「なぜ学ぶのか?何を学ぶのか?」、「教わるとは?」、「求められる薬剤師の機能は?」と続きます。“修破離”や“マクドナルドの学習曲線”は、薬剤師が職能を発揮するための日々の行動指針にもなりました。改めて、井上講師の唱える三つの能力要件をバランス良く学ぶ必要性を感じました。やはり土台となる“人間としての側面”と“ビジネスパーソンとしての側面”の強化が、私たち医療人にとって喫緊の課題であることを痛感しております。

 後半は“プレゼンテーションの基本”です。“コミュニケーションの難しさを意識する”というサブタイトルつきです。コミュニケーション能力の重要性が言われ続けています。そのことに異論はありませんが、「なぜコミュニケーション能力が重要なのか?」、「コミュニケーション能力とは何か?目的は?」、などの基本的な考え方が言及されないまま、ハウツーのみの教育機会が多いのが現実です。またコミュニケーション能力には、聴くという側面と話すという側面の2側面がありますから、明確に区分して学ぶことも必要になってきます。

 今回は、話すという側面を取りあげていました。ここでも基礎教育の重要性を感じました。中堅クラスも管理者クラスも、その基本的スキルが不足しているのです。だから後輩や新人の育成が思うように進まないことが問題化してしまうことも出てくるのです。一例を挙げてみますと、報告する時の効果的手順や報告内容の要件などについて知らないことです。これは対話や指導する時にも通じることです。理解し納得できて、明日からの仕事に即活かせることが多い研修でした。能力開発の基になる「コミュニケーションを阻害する要因」を学んだことは大きな収穫でした。

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