第7回なかた塾(実務実習生編) 講師:井上和裕様

投稿日:2010年10月21日


“なかた塾”第7回の報告です。

今後は、積極的な人財育成の推進と教育ニーズの多様化に対応して、内容や参画者の巾を拡げる予定です。今回の対象者は、薬学部六年制の一期生に対する研修です。

弊社では、2ヵ月半の調剤薬局実務実習生(薬学部五年生)を受け入れております。その半ばを過ぎました今月は、その実習生への特別講座を企画しました。井上講師が、四半世紀にわたります人事・人材育成の第一線で培った経験をもとにして考究した、今後のライフスタイル&ジョブスタイルの土台(考え方・心構え・指針)を考える講座です。他では聞けないオリジナルカリキュラムではないでしょうか。
テーマは、「薬学生が、今こそ学ばなければならないことは何か!(何が、本質的な教育ニーズなのか?)」でした。

講師の思いの原点は、『薬剤師を目指す卵が、学生時代から問題意識と想像力・感受性を働かせて、覚悟して取り組んで欲しい教育課題とその着眼点の提起』ということです。そのようなことから、問題意識を持つこと、自分で調べること、考えて結論を出すこと、行動してみること、医療人になる覚悟をすること、の五つを必須要件として掲げて講座はスタートしました。

内容は、“①井上氏が、この10年間で実行してきたこと、問題提起してきたこと”に始まり、“②現状の薬剤師や業界の実態”を、様々な角度から、謙虚で厳しい眼で取りあげているのが、印象的でした。それらを踏まえて、“③薬学生が、在学中にこそ学ばなければならない本質的な教育ニーズは何か”という本論に移りました。締め括りは、“④これから始まる就職活動のあり方・進め方のアドバイス”でした。
最後は、レポート作成です。テーマは、「私はこのような薬剤師になりたい。このような人間になりたい」という具体的な理想像を考えて、肚に落とすことです。それは、“薬剤師にとっての顧客と、真正面から向き合って対処する覚悟をすること”を意味します。11月15日までに仕上げることになりました。実習生にとりましては、貴重な5時間だったと思います。

既定の実習カリキュラムを修了する事は当然として、これから自分自身の将来の基礎となる内容を、この実務実習中に気づくことは非常に重要なことです。今回のような視点のカリキュラムが、どれだけの大学、企業でやられているのでしょうか。従来の四年制では、既に責任ある仕事に従事している年齢になります。「何故薬学部六年制になったのか」を鑑みて考えてみれば、今までも殆んど見向きもされていない土台(木でいえば根っこ)部分の教育こそ、もっともっと強化しなければならないことです。この講座に、一筋の光明を見出しました。それが一番の収穫かもしれません。

そして、現場で葛藤している薬剤師の先輩こそが、仕事の厳しさを乗り越えることが出来る心の筋肉を鍛えるためのヒントを、実習生に真剣に語り、問題提起をし、その中に生き甲斐・遣り甲斐を見いだすような方向づけをしなければならないことも、本日の特別講座から学びました。“目から鱗”の一日でした。

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