*初志(こころ)プロジェクトの反響は?〈2-1〉の続きになります。
以下、2007年(平成19年)前後に頂戴した就職活動中の薬学生の声を、私が実践してきた初志(こころ)プロジェクトへの反響として紹介したいと思います。
◆○○大薬学部のFです。先日はお忙しい中、わざわざ時間をおとり頂きありがとうございます。井上さんのお話に、感動ばかりしていました。頂いた言葉を胸に、これからの就職活動に活かしていきたいと思います。Uさんのお話は、いろいろな方向から仕事を見つめる機会になりました。今後は、他の企業さんももちろん見学すると思いますが、井上さんのような方はいないと思います。感謝してもし切れません。本当にありがとうございます。
◇誠実に応えて頂きまして、ますますお話しを伺いたくなりました。井上さんの真摯な気持ちがすごく嬉しかったです。四年のYさんや院生のV先輩も、どうやら井上さんと関わりを持って、色々価値観が変わったと伺っています。私は、職業もそうですし、人間性も色々悩んでいるので、就活には直接関係ない話もお聞きしたいと勝手に思っております。まずは試験(大学の定期試験)頑張ります。
▼合説でも薬局見学でも、会社の宣伝ではなく、薬剤師を目指すに当たっての心構えや医療の現状をお聞きすることができ、大変嬉しく思います。他社の説明会では伺うことができないお話は、就職活動を進めるにあたり大変参考になりました。特に印象に残ったのは、井上さんの「目標とする理想像に近い人のいる会社を選ぶといい」というお言葉です。以前井上さんのお話を伺ってから「どのような薬剤師になりたいか」を考えております。まだ、明確な答えは出ていません。しかし就活は、まず、「どのような薬剤師になりたいのか」をキチンと考えなくてはいけないと実感いたしました。「どのような薬剤師になりたいか」、さらには「どのような人間になりたいか」を考え、それを実現できる会社に就職したいと思います。本日は本当にありがとうございました。
▽井上さんのような、企業の採用担当は初めてです。価値観が変わりました。
▲皆さん方の話は、とても刺激的で聞いていておもしろいです。おもしろいと言うと語弊がありますが、そそられるというか、話しを聞いているとやる気が出ます。次回の会社見学会も、いろいろと話したいと思っています。最近は、「自分がどういう薬剤師になりたいか」を考えています。一つは「作業ではなく、仕事ができる薬剤師」。もう一つは、「会話ができる薬剤師」です。ただ薬を準備して、患者さんに出すだけではなく、薬剤師として患者さんがついてきてくれるような要素を取りいれられるように。この二つについては、もっと考えていきたいです。
△お早うございます。昨日はお世話になりました。薬局見学会では、刺激になるお話しをして頂き感謝しております。特に、勤務地や教育に関して、新しい考え方を得ることができました。「どのような薬剤師になりたいのか」というテーマは、まだ答えを見出すことができておりません。この就職活動を通して、何かしらの答を得られるように頑張っていきます。余談ですが、帰宅途中に東京駅でUさんお奨めのロールケーキを購入いたしました。お忙しい中、時間を割いてくださり、ありがとうございました。
■私のこの一年は、順風満帆ではありませんでした。ただ、これからの薬剤師の事を真剣に考えている井上さんにお会いできたことが、大きな収穫でした。
□最近、理由もなくやる気が薄れてしまい流される毎日でした。井上さんのお話しを聞いて、モチベーションが上がりました。
★本日は、お忙しいところお時間をとって頂き、まことに有難うございました。他では聞けないような薬剤師の現状や、現場の薬剤師の生の声を聴くことができ、非常に良い経験になりました。特に、井上さんが強くおっしゃっていた「どのような薬剤師になりたいか」ということは、これから薬剤師として働いていくために、自分の中にしっかり根ざしていかなければならない、非常に大切なことであると、重く受け止めております。またお話しを伺う機会があると存じます。その折は、よろしくお願いいたします。
☆学内セミナーで回った企業の中で、一番親切で感じが良かったのが御社でした。だから、会社見学に行きたくなりました。
◇□大のEです。貴社の井上さんには、親身になって一緒にこれからのことを考えてもらい、感謝しています。やはり、病院薬剤師を目指そうと決心しました。ご報告させて頂きます。「誓いの碑」は、絶対に忘れません。私が将来人事部になったら、井上さんのようになりたいです。
上記以外にも感謝の声が寄せられました。初志(こころ)プロジェクトの真意に共感して頂いたことで、“薬剤師の卵のためにもっと頑張ろう”という思いが強くなりました。そして、生涯現役を貫いて、アクティブマイノリティを続けることを決意したのです。
呟き終えて、もう一言! 皆さん、「誓いの碑」をご存知でしょうか。1999年(平成11年)8月に、当時の厚生省(現在は厚生労働省)の玄関脇奥に建てられたのが「誓いの碑」です。“千数百人の感染者を出した「薬害エイズ」事件/このような事件の発生を反省しこの碑を建立した”と銘記されています。実は、就職活動中の薬学生に、時々“「誓いの碑」をご存知ですか?”と問いかけることがあります。これまで“ハイ”と答えてくれた方は1名のみで、◇□大のEさんでした。Eさんは、自身が薬の副作用に悩まされた時期があったそうです。そのことがきっかけで薬剤師の道を選びました。
EDUCOいわて・学び塾主宰/薬剤師 井上 和裕(2024.12.2記)